身近な高齢者の方の声は「予約ができない」「電話を100回もしているがつながらない」という声が多くあがっています。
私の住む地域では、65歳以上の高齢者が5月6日より予約開始が始まり予約方法は、インターネット予約と電話予約の2通りです。
ここでの課題は、高齢者の一人暮らし・高齢夫婦です。インターネットを使うことのできない世代の方は電話に頼るしかないのが現状ですが
NTTの電話回線が一時期パンクするほどの電話予約が一斉に始まり、ワクチン予約できない高齢者は今も不安の渦にいます。
また、同居する子どもがいても意識が高い子どもは、インターネットをPC及びスマートフォンで安易に予約をとってくれたようです。
しかし、あまり意識がないと同居しているがなかなか行動に移してもらえないのが状態の様です。
これは、今後起きてくる「介護」に対しても「家族の意識の差」が大きく関わると感じています。
家族も決して意地悪ではないのですが、単純に意識が低いだけなのです。
ある89歳になる女性はこう言います。「子どもは自分が89歳になってはじめて私の感情が理解できると思うわ」と話されました。
その話を聞いて「確かにそうかもしれない」と感じました。
そうであるなら、高齢者に関わる方は少しでも「年をとったことに対しての不便さや不安の感情」に耳を傾けないといけないと感じました。
私の母は81歳になりました。
母にその話をすると「年をとり自分では出来ないことに対し不安と焦りが湧き、ついつい悪い方に考えてしまうのよ」と話していました。
これが本音なんでしょう!
母は孫である私の姪が予約してくれ、さらに一緒に病院にまでいき本日、1回目のコロナワクチンの接種が無事に終わりました。
昨日、ふとした時にご近所でお一人暮らしの83歳の女性を思い出しました。
「あっ!○○さん予約どうしたかな?」
すぐに電話した所、お友達の旦那様にお願いしたようでした。
電話では「本当に私のことを気にしてくれてありがとう」「私は結婚もしてないし子どももいないから、誰にも頼れないから・・・」
「誰にも気にしてもらえないんだ。そんな存在なんだと思っていたの、でも理恵ちゃんが電話くれてほんとに嬉しい」と涙ぐまれて話されました。
地震や災害など高齢になり一人暮らしの方や、老老暮らしの方は本当に不安だろうと実感しました。
若い世代は当たり前に使いこなし便利なインターネットですが、高齢者の方には「わからないから不安」でしかないものなのです。
家族の在り方や地域やご近所さんのつながりは、今後本当に大切だと実感しました。
