『94歳からの挑戦!』シリーズとして以下の内容で配信を予定しています
| 第1章 日本の介護の現実と誤解 1 – ① 高齢化社会の現状データ(今回の記事) 1 – ② 「介護=お世話」という誤解 1 – ③ 「年だから仕方ない」という思い込み 1 – ④ お世話中心の介護がもたらす「寝たきりの連鎖」 第2章 94歳からの挑戦 ─ 祖母の奇跡の7ヶ月 第3章 「歩ける身体」が介護を変える 第4章 介護予防の新しい常識 第5章 ビジネスケアラー世代へのメッセージ 第6章 イキイキFit®が提案する新しいアプローチ 第7章 未来の介護を変えるために |
第1章 日本の介護の現実と誤解 ①
高齢化社会の現状データ
日本は世界に類を見ないスピードで高齢化が進んでいます。2025年には「団塊の世代」がすべて75歳以上となり、国民の4人に1人が後期高齢者となります。さらに2040年には高齢者人口が約4,000万人に達すると予測され、社会の大きな課題としてのしかかっています。
要介護認定を受ける人の数も急増しています。厚生労働省によれば、現在およそ700万人が要介護・要支援状態にあり、これは国民の20人に1人の割合です。介護職員の不足も深刻で、2025年には約32万人、2040年には約69万人が不足すると推計されています。

特に、訪問介護事業者は2024年倒産は、2024年4月の介護報酬改定で基本報酬が引き下げられた「訪問介護」の86件(前年度比21.1%増)が最多で、倒産件数全体の半数近い48.0%を占めました。
この現実は、家庭だけでなく企業や地域社会にも影響を与えています。毎年約10万人が親や配偶者の介護を理由に仕事を辞める「介護離職」に追い込まれているのです。企業にとっては人材流出の大きな損失であり、本人にとっては生活基盤を失う深刻な問題です。
多くの人は「高齢化が進むから仕方がない」と思い込んでしまいます。しかし本当にそうでしょうか。
お世話ばかりでいいの?
私は、管理栄養士・運動指導コーチの仕事を36年間してきた中で、祖母の介護を通して「疑問」を感じました。
介護に関わる方は「お世話すること」しかしないのはなんで?
「お世話ばかりしていたら、体力は低下して動けなくなるのは当たり前だよね?」「それで、負担が増えて大変!って言っているのはおかしい!」と感じたのが、94歳からの挑戦のはじめりです。

加齢によって身体機能は衰えるものの、そのスピードや影響は生活習慣次第で変えられます。
身体は適切な刺激で改善が可能なんです。
その為に、リハビリテーション=再び戻す事をしているのですから。
そして、リハビリテーションは専門職=理学療法士や作業療法士でなくてはいけないことはないんです。
自分で身体を動かすことができる方なら「運動」できますし、栄養・心の持ち方を工夫することで、自立を長く保つことは可能です。

高齢化そのものが悪いのではなく、「どう向き合うか」が課題なのです。 日本は長寿大国であると同時に、要介護期間も長い国です。
ここにこそ改善の余地があり、「高齢化は仕方ない」という諦めを変えることが未来を作る第一歩だと私は考えています