退院後の高齢者に起こりやすい問題と、家族が知っておきたい重要ポイントをお伝えします。
高齢の親が入院した後、退院をきっかけに 「突然の介護」 が始まってしまうご家庭は少なくありません。
ある日、病院の待合室で耳に入った実話をもとに、退院後に家族が直面しやすい課題と、事前に知っておくべきポイントをまとめました。
この内容は、今まさに親の介護が頭をよぎっている40~60代、いわゆる ビジネスケアラー世代 にとって、非常に役立つ知識になります。
退院の日に押し寄せる「何から手をつけていいかわからない」という不安
病院の待合室で、40~50代の三姉妹が退院する母親についてこんな会話をしていました。
- 「お母さん、退院して一人暮らしで大丈夫なの?」
- 「私は家が近いけど、仕事もあるし受験生の娘もいて頻繁には通えない…」
- 「ベッドは今のままでいい?介護申請って必要?」
- 「これからの生活、どう考えればいいの?」
退院したその瞬間から、
生活・介護・手続き・費用 といった現実が一気に押し寄せます。
こうした混乱は、多くの家庭で起きています。
これが 「突然の介護が怖い理由」 のひとつです。
理由① 入院すれば必ず筋力は落ちる。
退院=元に戻ったわけではない
高齢者の身体は入院=安静にしていると、3週間以上の入院で筋力が大きく低下します。
特に下肢の筋力低下は、転倒・骨折・要介護につながる大きなリスクです。
しかし家族の多くは、
「退院する=元気になった」
「でも、無理しないでね」
「転んで骨折したら大変だからね!」
と自宅に戻っても安静にしているという「誤解」をしがちです。
退院とは「病状が安定した」というだけで、
身体機能は大きく低下したまま のことがほとんどです。
この事実を知らずに自宅生活を始めると…
- 転倒
- 骨折
- 再入院
- 要介護状態へ加速
といった悪循環に陥ることがあります。
「退院後の筋力低下」は、検索されることが多い重要キーワードでありながら、一般には知られていない盲点です。
理由② 退院後こそ“運動”が必要だが、誰も教えてくれない
病院は治療の場であり、退院後の生活改善や筋力回復までフォローされないことがほとんどです。
しかし、退院した高齢者にとって最も重要なのは 「自宅での運動」 です。
退院後はすでに 安静期を卒業した回復期。
動かないことがリスクとなり、筋力低下がさらに進行します。
にもかかわらず、高齢者本人も家族も
「退院したからしばらく休ませた方がいい」
と思ってしまう。
この“誤った安静”が要介護リスクを高める大きな要因です。
理由③ 介護保険サービスは現状維持が中心。改善は家庭の取り組みが不可欠
介護申請をすれば安心、と思われがちですが、介護保険の目的は 「現状維持」 です。
実際のサービスの多くは
- お世話が中心
- できることを増やす支援は少ない
- 改善・回復を目的としない
という特徴があります。
そのため、
「介護サービスを利用したのに良くならない」
「この先どうしたらいいのか不安」
という声が多く聞かれます。
退院後の改善には、
自宅での運動・生活行動の見直し・習慣化 が欠かせません。
理由④ 本人の“これからの暮らし方”を誰も聞けていない
退院後の生活で最も大切なのは、
「本人がどこで、どう暮らしたいのか」 を確認することです。
- 最後まで自宅で暮らしたいのか
- 有料老人ホームを希望するのか
- 費用面の準備はできているのか
しかし多くの家庭では、退院の直前になって初めて考えることが多く、
家族が混乱する大きな原因となっています。
退院前後に必ず知っておきたい3つのポイント(保存版)
ここからは、家族がやるべき具体的な対策をまとめます。
✔①地域包括支援センターの場所を調べておく
高齢者支援の総合窓口です。
退院が近づいたら早めに相談しておくことで、必要な支援がスムーズに受けられます。
✔②入院前の生活には、すぐには戻れないと理解する
退院後は必ず筋力低下があります。
そのため、自宅での運動習慣が要介護予防のカギ になります。
✔③介護申請=安心ではない
介護保険は“維持”が基本。
改善・回復は家族と本人の取り組みによって変わります。
ここを理解しておくだけで、介護への不安が大きく減ります。
まとめ:介護は“足腰が弱った瞬間”に始まる
突然の介護が怖いのは、準備不足だけが理由ではありません。
- 入院すると筋力が落ちる
- 退院後こそ運動が必要
- 介護保険サービスで改善はしにくい
- 本人の希望を確認していない
これらの「知らないこと」が不安を大きくしています。
介護は誰にでも起こり得るからこそ、
正しい知識と早めの準備が、家族の心の支えになります。
親が安心して暮らし続けられる未来のために、
今日から少しずつ備えていきましょう。
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