認知症のお父さんを持つ方の悲痛な叫び!

親のこれからちょっと考えてみたシリーズ 第2弾

「昨日の企業セミナーで出会った“認知症のお父さんを持つ方から”の相談から見えた、日本の介護の本当の課題」


 私は管理栄養士として企業様に伺い、従業員のみなさんへ
「5大栄養素」「日本人に合う食事(四毒・五悪)」「飲酒・喫煙による病気のリスク」についてお話してきました。

セミナー後は個別相談の時間があり、そこで忘れられない相談を受けました。
40〜50代の男性従業員の方。
お父さんは80代で認知症。お母さんは膝の痛みで外出が難しく、ほとんど家の中。3人暮らしで、息子である彼が家族を支えている状況でした。

  

デイサービスに行ってほしい」でも、現実は…


お父さんは週1回、認知症専門のデイサービスを利用しているそうです。
本来は週2回だったのに、怒鳴ったりするので週1に減らされたとのこと。

ケアマネさんが他の施設を探しても、
「暴言があるから受け入れできません」
と、どこも断られている。

お父さん自身は「行きたくない」。
息子さんは「このままでは認知症が進んでしまう」と心配している。

私は、その話を聞いた瞬間、胸がぎゅっと締めつけられました。

なぜなら——
私の94歳だった祖母も、デイサービスが本当に嫌で、仮病を使ってでも行きたくなかったからです。
最後は家族で話し合い、
“この歳になってまで行きたくない所に無理に行かせなくていい”
と決断した経験があります。

なんで介護業界は進展しないの?

私の大きな疑問:「本当に“対応できる体制”になっているのだろうか?」


相談者さんに私は質問しました。
「ケアマネさんは、なんと言っていますか?」

返ってきた答えは、
「暴言があるので受け入れられる所がありません」。

その瞬間、私は大きな疑問が湧きました。

●認知症の方は、自分が認知症だとわかっていません。

●特に男性はプライドが高く、指示されること・監視されることを強く嫌います。

●デイサービスは“レクリエーション中心”。

戦後の日本を立て直すために必死に働いてきた男性が、
“幼稚園みたいな活動”に参加する気持ちになれるだろうか?

そしてさらなる疑問。

  • 高齢者の感情の理解
  • 認知症ケア(ユマニチュード、パーソンセンタードケア)

この2つを本当に学べているのだろうか?

私は介護職員ではありませんが、
それでも研修に何度も行き、これらを学びました。

でも現実はどうでしょう。

介護現場は人手不足。
そして今後はケアマネの更新制度が廃止され、
ますます学びの場が失われます。

本当にそれで大丈夫なの?

これが、私の正直な気持ちです。

 

認知症の人を“怒る”のではなく、理解することから始めたい


認知症は「脳の病気」です。

  • すぐに忘れる
  • 意味不明なことを言うことがある
  • 幻視・幻聴のように本人には“見えている”“聞こえている”

これらは全て「脳の変化」が原因。

なのに、家族や職員から
「また変なこと言って!」
「何回同じこと言わせるの!」
と怒鳴られる。

怒鳴られれば、誰だって怖い。
誰だって孤独になる。
その不安が、さらに脳を萎縮させる。

私はこの現状をたくさん見てきました。

認知症ケアの知識がなければ、
利用者さんは「行きたくない」となるのは当然です。

そして現状はどうなるか——

薬で感情を抑える。

これが現実です。

 

私が相談者さんに伝えた“2つのアドバイス”


デイサービスに行けないなら、発想を変えましょう。

①「家の中でできることを増やす」

  • 洗濯物を干す・たたむ
  • 簡単な掃除をしてもらう
  • 軽い筋トレ(家族3人一緒にやる)
  • 料理の下ごしらえをしてもらう

できることが増えること・「ありがとう」と言われ家族のためになっていると思うと、本人の自信につながり、認知機能の低下も抑えられます。

②「外出する習慣をつくる」

ただし、ヘルパーさんなど“知らない人”では不安が強くなります。

一番良いのは“お母さんと一緒に散歩すること”。

しかしお母さんも膝が痛い。
そこで私は
「膝ブラブラ体操」
「大腿四頭筋(太もも)の筋トレ」

を丁寧にお伝えしました。

これは私がパーソナル指導で何人も改善してきた方法。
継続できた方はみなさん痛みが軽減しています。

そして、
二人で少しずつ散歩 → 有酸素運動で脳血流UP → 気分がリフレッシュ
これが認知症にも、心にも、一番いい。

私はそう信じています。

 

最後に… 本当に困っているのは“家族”です


認知症で苦しんでいる人は、本当に多い。
家族も疲れて、孤独になり、追い詰められてしまう。

ケアマネさんも介護職員さんも、仕事は大変です。
責める気持ちはありません。

ただ——
知識が増え、対応できて、利用者さんを笑顔にできたら。
介護はもっと“希望のある仕事”になると、私は本気で思っています。

国は今、「介護職員の賃金アップ」に税金を使おうとしています。
もちろん必要です。
でも同時に、
“質の向上”にこそ税金を使ってほしい。

認知症の方も、家族も、介護職員も救われる未来は
知識 × 寄り添い × 正しいケア
これらが揃ったときに、初めて実現するのだと思います。

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